小学校のキャリア教育

幼稚園では聞かれませんが、学校教育では以前から「社会人として自立していくための基礎を培う キャリア教育」が重要視されていました。「社会にはどんな仕事があるか。」「大きくなったらどんな仕事につきたいか。」などと言う「職業教育」よりも、もっと広い視野で「生きる力」として「学ぶ意義」「働く意義」など、社会人としての自立への基礎を培うものです。

今日はお近くの小学校で「キャアリア・カフェ」が行われたので見学させていただきました。20のコーナーが設けられ、市議会議員、保育士、看護師、先生、自動車販売業、農業法人、広告代理店、漫画家…様々な業種の方が先生となって仕事内容を説明し、児童の質問に答えくれていました。「仕事をしていて大変なことは何ですか?」「仕事をしていてうれしいことは何ですか?」「助けてくれる人はいますか?」等の6年生の質問に分かりやすく丁寧に答えてくれていました。どの職業の方も、仕事の中、人との関りの中での、「遣り甲斐」「苦労」「喜び」をお話してくれていました。「仕事をする意味って何ですか?」の問いに「生きることです。」との答えが印象的でした。小学校に勤めていた者としては、これだけの人が関わって、これだけの規模のことをするためには、きっと準備、運営が大変だったろうと、敬意を表した次第です。

今の子ども達が、次の時代を作っていきます。子ども達が自立した社会人として生きていくことができるように、幼稚園でも子ども達の「生きる力」の基礎を育み、小学校に繋がる過程を大切にしていかなければならないと感じました。卒園生が6年生として学んでいる姿も嬉しかったです。「茄と苺を同じトラックに積んで運ぶと、茄子のヘタが全部とれますよ。」と初めて伺うお話に、専門家の凄さも感じました。(森)