地震への対応について

今週は東北で震度6強、震度5強の地震が起き、大きな被害の報道を見るたびに3・11を思い出して心が痛みます。今回の被災地域も3・11で大きな被害を受けた地域なだけに、精神的なショックも大きかったことと思います。落ち着いた生活に戻ることができるように、早い復旧を願っています。

ふぞく幼稚園でも年間8回の避難訓練を行い、火災や地震への対応を指導しています。非常ベルが鳴ると年度初めは泣いていた子達が、頭や口を隠して避難できるようになり「おかしも!」の言葉も覚えます。地震の多い道東で生活しているので(最近あまり起きていないことが、却って不安です。)、地震や災害から自分の命を守ることができる子になってほしいと願って言います。

幼稚園でも避難経路の確保は毎日行っていて、雪が降った日も必ず園児の登園前に園舎周りを除雪しています。先日行われた卒園式でも「もし大きな地震が来たら…、」と園庭の氷を割り土を撒いて避難経路を確保しましたが、「このドロドロの園庭に、逃げるのは大変だわ…。」と内心思った私でした。

園バスがいつもラジオを付けて走行しているのは、地震や津波の情報を早く知るためです。バスの中には、園外保育で公園等に行った場合の緊急避難場所も掲示してあります。釧路市内の幼稚園では登園・降園・園外保育などの場合には安全な幼稚園に避難し合うことも話し合われています。

ふぞく幼稚園の園舎は4年前に震度7に耐えられる耐震化工事は行っておりますが、状況によってはもっと高い所に逃げる場合も予想しています。ただ、緊急の場合には(私も3・11の時に経験しましたが)道路を横断することが大変難しく、園舎が安全な場合には園舎で待機する場合もあります。ふぞく幼稚園は海抜約20mの所にあり、釧路市のハザードマップなどでは一応安全な区域に入っています。園舎で、保護者のお迎えを待つことができるように長期保存のビスコやアレルギー対応の米粉ビスケット、飲料水の確保に努めています。緊急時の対応に万全を期しつつ、緊急時の対応が役に立たないのが一番なのですが…。大きな地震がある度に、自警自戒!を繰り返しています。子ども達のために、安全で穏やかな日常を切に願っています。(森)